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神戸新聞に掲載されました。(2009年1月9日付)
鶏ふんからエネルギー 循環型システムでエコ養鶏へ

 養鶏業の藤橋家(たつの市)は、毎日大量に出る鶏ふんを燃料とするボイラーで電力を発生させて鶏舎の暖房に使ったり、灰を農業用肥料に利用するなどのエネルギー循環型システムの実用化を目指している。中小規模の養鶏業者による鶏ふんのエネルギー化事業は全国的にも珍しいという。藤橋拓志社長は「環境にも配慮した次世代養鶏システムのモデルに育てたい」と話している。(桜井和雄)


 循環型システムの施設は姫路市夢前町で計画。同社は同町内の養鶏場で約二十万羽を育てており、年間約七千トンの鶏ふんを排出。これまでは乾燥させて肥料として販売していたが、利用量は伸び悩んでいた。

 一方、九割を輸入に頼る配合飼料の高騰などが経営を圧迫。このため、鶏ふんの新たな有効活用策を開拓して経営の安定化を目指そうと、循環型システムの導入に踏み切った。

 計画では、敷地内のボイラーで乾燥させた鶏ふんを燃やして発電機を動かし、鶏舎などの電力に活用。ボイラー熱は、同町内で製造販売しているゆで卵の温水熱源に利用するほか、産卵効率を上げるため鶏舎内の温度や飲み水の水温を上げるエネルギーとして活用したり、自家栽培した飼料の乾燥などに使う。

 また、鶏ふんを燃やした後の灰からリン酸を取り出して農業肥料を製造。この肥料を使い周辺の放棄田で飼料稲、食用米、野菜などを栽培する。自前の飼料を増やすことで生産するタマゴの安全性を高める狙いもある。

 本年度は町内の約十ヘクタールで飼料稲やネギ、イチジクなどを栽培。来年度は二十ヘクタールに広げる予定。

 同社は昨年秋から、京都大や関西大、県などと協力し、設備コストや熱効率、経済性などを調べており、来年度の事業家を目指す。藤橋社長は「養鶏業者と農村地域が相乗効果で発展できるようなシステムを作りたい」と話している。

鶏ふんからエネルギー 循環型システムでエコ養鶏へ