藤橋家
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稲発酵粗飼料生産の取組

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農業生産事業 稲発酵粗飼料生産の取組

【地域の概要】
夢前町(ゆめさきちょう)は、かって兵庫県姫路市の北部に隣接して存在していましたが、2006年3月27日、安富町、香寺町の2町とともに姫路市に吸収合併となりました。
南北25km、東西10km に広がる内陸の町。町域中央を中国自動車道が東西に横断し、面積は146.22km2、中山間地域も多くあるが、農業は非常に恵まれた条件を持っており、人口は約2万2千人そのうち農家人口は約6,200人、販売農家は975戸です。
姫路市との合併前の夢前町の農業の状況(表1)は、耕地面積が742ha(水田713ha、田29ha)あるものの経営耕地面積が1ha未満の農家の比率は93.4%であり、1ha以上の耕地をもつ農家はわずか6.6%すぎません。
夢前町は山間農業地域に分類され、水稲(酒米等)、野菜を主体とした農業が営まれています。
畜産の状況(表2)は、肥育、酪農、採卵養鶏が営まれており、なかでも採卵養鶏については、夢前町は県内でも有数の飼養羽数規模です。それぞれの畜種の飼養数は次のとおりです。

表1  耕地面積【ha】
市町村名 2005年 2004年 2003年 2002年 2001年 2000年
姫路市 5,220 3,740 3,780 3,820 3,860 3,910
夢前町
742 745 749 751 753
安富町
254 260 272 273 275
香寺町
515 517 519 521 523
5,220 5,251 5,302 5,360 5,405 5,461

表2  飼養数
畜 種 戸数 飼養総数 飼養数/1戸
酪 農 5 140 28
肥 育 3 2,600 867
採卵鶏 12 722,000 60,167

【稲発酵粗飼料(WCS)への取り組みの経緯】
日本の飼料自給率は24%、食糧自給率を上げる観点からも、飼料自給率を上げることは重要となっています。近年はとうもろこしのエタノール需要の増加、原油価格の高騰などによる輸送コストの増加などにより、配合飼料及び輸入乾牧草の価格は急騰し、畜産経営は非常に厳しい状況にあります。
弊社(株式会社藤橋商店)は畜産飼料の販売代理店であり、お客様を守っていくためまた、口蹄疫やBSE発生以後、安全な自給飼料栽培の必要性が再認識されたことさらには、弊社には関連会社として、姫路市夢前町内に採卵鶏農場(村上ポートリー)があり、農場から生じる畜糞を堆肥として活用することも視野に入れ、年々耕地面積が減少し、増えつづける遊休農地を夢前町内で借り上げ、平成19年から飼料用稲を栽培し稲発酵粗飼料の生産に取り組むことになりました。

【栽培技術体系と収穫量】
稲発酵粗飼料の栽培体系は表3のとおりです。
平成19年については、移植による方法で行いました。平成19年の作付面積は、ほぼ1haでした。今後、作付面積が増えていくようであれば、育苗や移植作業の省力化と生産コストの削減を目的に湛水直播を導入することも必要です。播種及び移植後の栽培管理は、「キヌヒカリ」の水稲栽培暦により、栽培管理を行いました。
耕作放棄田であったことから、肥料は元肥として鶏糞(2 t/10a)、播種時に化成肥料(20kg/10a)を投入しました。その結果、肥料過多となり収量は10a当たり約1.9tでした。
糊熟期で稈長が99.5cmもあったことまた、窒素過多により9月17日と18日の2日続けての激しい雷雨により稲が倒伏しその結果、1haの作付面積にもかかわらず、50aの収穫面積に留まりました。倒伏すると稲が飼料から堆肥へと変化していくため、当初の予定を早めて9月20日から収穫を行いました。このため、稲の刈取りに手間取り、稲が高水分のサイレージとなり発酵品質が低下し、その一方で収穫時期(10月上旬)が遅れた稲については、稲の水分が少ないため発酵が進まないといった状況もみられました。こうしたことから、増収を図るためには、それぞれの土壌に応じ、肥料成分を十分勘案した施肥さらには、同品質の飼料稲を作るためにも、堆肥の施肥量にも留意し、収穫時期にあわせた作業計画の策定が必要と考えます。

表3  稲発酵粗飼料の栽培体系
作業名 時 期 摘 要
堆肥散布 2月中旬 鶏糞2t/10a
種子浸漬・育苗 4月中旬 品種:クサホナミ 500円/kg
苗箱に播種 5月2日 播種量3kg/10 a、18箱/10a
元肥 移植時 化成肥料20kg/10a
除草材散布 代かき後 農薬使用基準範囲内
病害虫防除 実施せず 箱剤のみ使用
移植 6月2日 移植:18箱/10a 
水管理 適宜 「キヌヒカリ」栽培暦
刈り取り 9月20日〜10月3日 収穫期:糊熟期
専用の収穫調製用機械を導入し、刈取と同時に乳酸菌、万田酵素を添加
拡散・予乾 実施せず
集草・梱包 刈り取りと同時に梱包
搬出・運搬 刈り取りと同時 ほ場の一角に保管

【栽培・収穫調製の実態】
稲発酵粗飼料用の種籾は社団法人日本草地畜産種子協会から調達し、育苗から移植作業まで基本的に自社で行いましたが、田植えにかかる技術的な指導や作業に必要な機材は、夢前町新庄に居住の水稲農家にご協力をいただき作業を行いました。
収穫までの栽培管理は、姫路農業改良普及センターの指導を仰ぎました。また、収穫にあたって必要な機材は、「耕畜連携水田活用対策事業(生産振興助成事業)」の助成を受け、「小型ホールクロップ専用収穫機」、「ロールベーラー」、「ラップマシーン」の機械を導入しました。
収穫調製にかかるすべての作業についても自社で行い、ほ場での刈り取りと同時に6層にラッピングし、ほ場の一角に保管場所を設けました。収穫調製等の作業分担は、専用の刈取機械(T社製)の操縦者1名とほ場からロ−ルを運び出す作業を行う者が1名、保管場所でラッピングする者が1名の合計3名が1グループとなり作業を行いました。
サイレージの発酵を良くするための水分調整は一切行っていませんが、乳酸菌(雪印社 畜草1号)、万田31号(万田酵素)の添加剤を散布しました。しかし、カビなどの発生なども見られ、良質なサイレージとするためには、強い稲、倒伏しない稲づくりのために水の管理の徹底を痛感しました。


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